最近、「AI社員」という言葉を聞くことが増えてきました。当社でも、社内のチャットにAI社員がいて、社員が毎日仕事を頼んでいます。
「AI社員とは、結局ChatGPTのことですか?」と聞かれることもあります。今回は、当社がどんな考え方でAI社員を置いているのかを、あらためてまとめます。
■ AI社員とは「チャットで仕事を頼める同僚」
当社のAI社員は、社員が普段使っている社内チャットに参加しています。仕事の頼み方は、人の同僚に頼むときとほとんど変わりません。
「この資料を整理しておいてもらえますか」
「このスプレッドシートの並びがずれているので、直せますか」
チャットにこう書き込むと、AIが内容を確認して作業し、結果をチャットで返します。
AIを「ツール」として配ると、使いこなせる人とそうでない人に分かれがちです。同僚としてチャットにいれば、誰でも同じように仕事を頼めます。ここが、当社が「AI社員」と呼んでいる理由です。
■ それぞれに役割がある
人の組織と同じように、AI社員にはそれぞれ担当があります。いまは6人で、秘書の「さくら」、エンジニアの「アヤメ」、アシスタントの「すず」と「ハナ」、コンシェルジュの「みやび」、アドバイザーの「レン」がいます。
たとえば、さくらは調べものや議事録・文章・タスクの整理を、アヤメは社内ツールの開発やホームページの修正、データの集計を担当しています。すずやハナのように、特定の社員のアシスタントとして付いているAI社員もいます。
役割が決まっていると、頼む側が「これは誰に頼めばいいか」で迷いません。担当ごとに、してよいこと・してはいけないことのルールも決めておけます。
■ 実際にしている仕事の量
AI社員の仕事は、毎日の業務ログに記録しています。noteで紹介した棚卸しでは、AI社員6人の直近30日の仕事は264件、人が同じことをした場合の時間に直すと約1,090時間でした(時間はAIによる換算値です)。
多いのは、データの照合や集計、資料や文章の下書き、決まった手順の繰り返しといった仕事です。
■ 任せるときに決めているルール
AI社員に安心して仕事を任せるために、社内でいくつかのルールを決めています。
・依頼を受け取ったら、まずスタンプで反応する
・時間がかかる作業は、始める前に見込みを伝える
・毎日の作業を記録に残し、あとから振り返れるようにする
・分からないことは推測で答えず、「分かりません」と言う
そして、いちばん大事にしているのは「AIが作業し、人が判断する」という分担です。AIの報告には、必ず「人に確認してほしいこと」が添えられています。どちらが正しいかを決めるのは、事情を知っている人です。
■ まとめ
・AI社員とは、ツールではなく、チャットで仕事を頼める同僚としてのAI
・役割を分けると、頼む側が迷わず、ルールも決めやすい
・AIが作業し、人が判断する。この分担があるから、任せる範囲を広げられる
AI社員と働く日常は、シリーズでもご紹介しています。あわせてお読みください。
【関連記事】
・社内に”AI社員”がいる会社の日常
・AI社員に仕事を頼むとき、社内で決めている3つのこと
・AIに”勝手にやらせない”ための3つのルール
・AIに任せると、人の仕事はなくなるのか
・note:AI社員6人に仕事の棚卸しをさせたら、人事面談みたいになった話
・note:AI社員に「手が空いたら、担当の社員に具体的な提案をして」と伝えてみたら
【業務の任せ方のご相談】
I.K.E.プランニングでは、電話・問い合わせ対応や事務作業を、どこまで外に任せるかを、お話をうかがいながら一緒に考えています。
・受電代行・カスタマーサポート・BPO
・お問い合わせ